【グループコーチング】チームって何？を考えてみる

愛知県内に本社を置く自動車部品を扱う会社の各工場の現場リーダーを対象としたグループコーチングを行った際の話です。

グループコーチングのメリット

依頼主の社長は「リーダークラスにもっとリーダーシップを発揮し動いてほしい」ということで半年間の小グループ（3名～6名程度）でのコーチングを行うことになりました。コーチングは月2回行いますが、1回はグループ全員で、もう1回はコーチとの1on1のスタイルです。今回のように同じ階層で同じ成長課題を持つ社員の育成にはグループで行うことで、お互いの考え方や知識、経験などをシェアし合うことができますし、仲間意識が高まり、コミュニケーションもよりしやすくなる効果があります。そこに1on1を挟むことで、個々の問題にもフォーカスできますし、グループでインプットしたことをあらためて整理し、自分あるいは自分のチームが成長するにはどうしたらいいかのアイデアもじっくり考えることができます。

チームワークのアセスメント

リーダークラスに対し社長が高めてほしいと思っているリーダーシップは、コーチングを受けるリーダーも高めたい能力として挙げていましたので、実際に自分のチームはどのくらいチームワークがあるのかを、チェックシートで5段階で自己評価してもらいました。すると、幾つかの項目で「わからない：0点」にチェックをするリーダーがいました。また、他のリーダーも低い評価をしていました。そこで「そもそもチームって何？」という質問を受けました。さらになぜこんなに点数が低いのかをあれこれ浮かんだことを口に出してもらっていくうちに、全リーダーが同意する１つの答えが湧いてきました。

「そもそもうちの会社にチームという意識がない」

1回目のグループコーチングでリーダーシップやリーダーについて考えていくにあたって、そこに気づいたことは大きな一歩です。