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雑談のコツ|関係づくりなら聞き役に回れ

雑談のコツ|関係づくりなら聞き役に回れ

2022/04/20


リモートで会議やミーティングを行う機会が増え、リアルではあまり行われなかったアイスブレイク(話し合い前のウォーミングアップ)、つまり本題とは関係のない他愛もない会話をする場面が増えました。いかに雑談が話し合いを円滑にするかがあらためて認識されたということです。

以前私がコミュニケーションセミナーで30歳前後から40歳代の対面コミュニケーションが苦手なワーカーに好評だった「雑談トーク」についてご紹介します。これで雑談に対する苦手意識が少なくなるでしょう。

雑談を侮るなかれ(職場での雑談の意義)

アイスブレイクは言葉通りに氷を溶かす→緊張をほぐすという意味です。コーチングセッションでは必ず行っているもので、クライアントが話しやすい状態にすることがコーチの役目であり、それによって有効なセッションになるかどうかが決まると言っていいでしょう。

職場での雑談は、職場に必要なコミュニケーションの1つです。詳しくはこのお役立ち情報の職場に必要なコミュニケーション「雑相」の回で紹介しましたので、そちらも合わせてご覧ください。

何を話すかより何を聞くか

私が雑談トークセミナーを開催した際に、毎回参加者から質問されたのが「何か話さなくちゃいけないと思うが、話すことがない。何を話せばいいのでしょうか?」と。

とくに人と話をするのが苦手な人は「自分が何か話さなくちゃいけない」と思いがちです。私ももともとおしゃべりなタイプではなかったので、コーチングを学ぶ前は同じことを思っていました。

ですが、雑談は自分が話そうとするより相手の話を聞こうとするスタンスで十分会話のキャッチボールを続けられるものです。

心のつぶやきを発する

今この瞬間に自分が感じていることを伝えましょう。

例えば…
「初めて御社に訪問し、ちょっと緊張しています」
「電話での印象とは違ってラフなスタイルなので、話しやすい感じがします」
「この部屋ちょっと暑くないですか?」
「さっきの会議、私は長く感じましたけど、あなたはどうでしたか?」

実は会話のとき、人は自分の話をしながら相手の様子を気にしながらしゃべっています。だから、自分から今感じていることを口にしてくれた方が相手は安心感を抱くものです。それがお互いの緊張を解くことになり、ラクに会話のキャッチボールができるようになります。

見えていることを共有する

今自分の目に映っていることを口にしましょう。

例えば…
「その時計すてきですね」
「日焼けしているようですが、何焼けですか?」
「オフィスのレイアウトが以前と変わったような気がしますが」

これだと何を話そうか考える必要がないですし、相手から何が見えているのかを知ることができます。

雑談ネタの見つけ方

相手の情報をある程度持っている場合

相手のことを多少なりとも知っているのであれば、その情報をもとに質問をしましょう。

例えば…
「以前、休日出勤が多いと聞きましたが、今はきちんと休めていますか?」
「先日御社のニュースをテレビで見ましたが、反応はいかがでしたか?」
「あなたのSNSを見ましたが、ゴルフにはまっているみたいですね」

こういった質問は相手に興味・関心がないとサッと出てこないかもしれません。しかし、その分質問された側は「おっ、こちらのことを気にかけてくれているんだ」とうれしく思うものです。

相手が初対面かプライベートの話をしたことがない場合

誰に対しても使えるネタを振ってみましょう。ネタの参考になるものを2つ挙げます。

1)SNSでよくアップされている情報
InstagramやTwitterを見れたニュースやトレンド(グルメ、著名人など)が多く挙がっています。春なら桜情報やGWにおすすめのスポットなどです。

2)昔からある当り障りのないネタ
「あにきとたけしが過去住職」と覚えましょう。
あ:遊び
に:ニュース
き:気候(天気)
と:友だち
た:旅
け:健康
し:仕事
が:学校
か:家族
こ:恋人
じゅう:住居(住まい)
しょく:食(グルメ)

SNSや日記を書いている人は、自然とネタをキャッチする情報のアンテナが立つようになっています。なので、家と会社との往復だけになっている人はアンテナの感度をよくするためにも毎日でも週1回からでもいいので、日記をつけることをお勧めします。

誰に対しても使えるエピソードトーク

最近自分あるいは自分の周りで起きた出来事を話しましょう。テレビのすべらない話のようにオチを付けなくても、感情が動いたことを思い出して話すだけで十分です。

<エピソードトークのはひふへほ>
は:ハッとしたこと
ひ:(気持ちが)引いたこと
ふ:フフッと思わず笑ったこと
へ:へ~と感心したこと
ほ:ホッと安心したこと

例えば、私の実話。
「電車の特急に乗って講師の仕事に行こうとしたら、実は普通列車に間違えて乗ってしまったらしく、駅に着いてから慌ててタクシーに乗り、なんとがギリギリ間に合ったということがあって本当にその時は焦りました」

こういうおっちょこちょいの話をすることで、「田中さんって意外と抜けているところがあるんですね」と親しみを感じやすくなる効果を実感しています。

相手がどんどん話をしてくれる聞き方

人は相手が話を聞いてくれるのがわかると、自然と心が開いて気を許し饒舌になるものです。自分の話を聞いてくれているかどうかは相手の非言語と言語から察することができます。

見た目や雰囲気などの非言語

相手の話を聞くときの聞き方を意識しましょう。

①アイコンタクト:相手の目をきちんと見る
②表情豊かに:基本は笑顔
③うなずき
④感情豊かに:雑談ではリアクションをややオーバーにする
⑤共感:相手の表情を合わせる(ペーシング)

相づちや合いの手などの言語

黙って聞くのではなく、一言挟みながら相手が話しやすくなるようにリアクションをとりましょう。

<相づちのはひふへほ>
は:「はい」と合いの手を打って話を促す
ひ:「ひゃ~!」や「ひぇ~!」とリアクションをとる
ふ:「ふんふん(うんうん)」と深くうなずき共感する
へ:「へ~、いいですねぇ」と関心を示す
ほ:「ほ~、なるほど!」と納得する

質問返し

これはコーチングセッションでコーチがクライアントに使うスキルです。

①オウム返し:相手が言った言葉やフレーズを疑問形で繰り返す
②促し:「それで?」「例えば?」「他には?」
③要約:「つまり~ということですか?」


雑談のコツは以上です。肝心なのは相手のことに興味や関心を持つことです。そうすれば、自然と聞きたいことが頭に浮かんでくるものです。



弊社ではコーチングスキルを使った傾聴をベースとしたコミュニケーション研修などを行っています。小グループでも個人でも受けられますので、ご興味のある方ははお気軽にお問合せください。

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