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チームビルディング|笑点から学ぶ事業承継とチームワーク

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チームビルディング|笑点から学ぶ事業承継とチームワーク

チームビルディング|笑点から学ぶ事業承継とチームワーク

2024/06/11

皆さんご存じのTV番組『笑点』。日曜日の夕方5時半に始まり、司会者含めて落語家7名の大喜利のコーナーが人気ですが、そのレギュラーの一人である林家たい平さんの講演を名古屋で聞く機会がありました。たい平さんが武蔵野美術大学を卒業後に落語家になった経緯は、意外性と相まって興味深かったのですが、やはり笑点の裏話(とくに人間模様・人間関係)は会社組織でも通ずるものがあると思い、一部ではありますがシェアしたいと思います。

 


​​​​​​司会者の承継

現在の笑点司会者は2016年5月から務めている春風亭昇太さんで、司会者になってから現在丸8年です。歴代司会者の中で最も長く務めたのが5代目円楽さんで20年を超えています。笑点の司会者は?と聞かれてまず頭に思い浮かぶのが5代目円楽さんという方は結構いらっしゃるかと思いますし、とてもユニークなやりとりでインパクトがありました。そんな円楽さんから司会のバトンを引き継ぐ際、自分の司会スタイルについて相当考えられたそうです。

 

歌丸さんは番組スタッフから円楽さんや三波伸介さんの頃の大喜利をダイジェストにまとめたDVDをもらい、それを何度も何度も見てはそれらとは違うスタイルをイメージトレーニングされていたようです。その結果、初回から大喜利コーナーは一気に歌丸色に塗り替えられたとたい平さんはおっしゃっていました。

 

<歴代笑点司会者>

6代目:春風亭翔太       2016年5月~

5代目:桂歌丸         2006年5月~

4代目:5代目三遊亭円楽   1983年1月~

3代目:三波伸介      1970年12月~

2代目:前田武彦      1969年11月~

初  代:5代目立川談志  1966年5月~

 

 

大喜利メンバーの関係性

現在の大喜利メンバーは、林家たい平さんの他に三遊亭小遊三さん、三遊亭好楽さん、桂宮治さん、春風亭一之輔さん、立川晴の輔さんです。現出演者の写真を見るとどうでしょう、一気に若返っています。何しろ、桂宮地さんは2022年から、春風亭一之輔さんは2023年から、そして立川晴の輔さんは今年の4月からです。メンバー6人の半分が在籍3年以下です。どこの会社組織やコミュニティーにもありがちな世代間ギャップや上下関係の摩擦はどう克服しているのか気になるところです。

 

たい平さん曰く「笑点は一人でがんばってはダメ。そして遠慮もダメ」。大喜利メンバーは一つの合唱団のようなものでハーモニーが大事だそうです。たい平さんも大喜利メンバーに入った頃はどうやって先輩と絡んでいけばいいのか悩んだそうです。そんな中、自分が埼玉県の田舎育ちだったことから同じ田舎育ちの小遊三さんに田舎者呼ばわりのボールを投げたら、ちゃんと受けて返してくれ、それをきっかけに二人の田舎戦争という笑いのパターンができあがったらしいです。

 

私は落語会のあるしきたりに驚きました。そのしきたりは「師匠は自分の弟子には落語を教えない」。教えるのは生き方だそうです。だから落語を教えてもらうには他の師匠にお願いをしないといけないですし、教える側はよその弟子に無償で教えるのが決まりです。なぜ「他の師匠に」「無償で」なのかの本当の理由はわかりませんが、口移しで昔から受け継いでいる伝統芸能をみんなで守っていこうという気概や、自分も無償で教えてもらったのだから自分も次の世代に無償で教えるというのが当たり前の風土になっていることは考えられます。

 

 

落語ではなくお茶汲みをする意味

たい平さんは弟子になって6年間修業をしていた頃、1日に100杯から150杯もお茶汲みをしていたとのこと。そのお茶は高級なお茶ではなくどこにでも手に入る安価なお茶です。落語は教えてもらえないのになぜ毎日毎日師匠にお茶くみをしないといけないのか?と悶々とした日々が続きました。それがある日突然、どうせやらなきゃならないなら自分が楽しいと思えることをやってみようと。ということでたい平さんの「どうやってお茶を入れるとおいしくなるか」という実験がスタートしました。

 

日々の実験の結果、お茶汲みのコツが掴めるようになり、さらに師匠ごとの好みに合わせて入れることもできるようになりました。すると柳家小さん師匠にたいへん喜ばれこう言われたそうです。

 

「一人を喜ばすことができないと1日に10人、100人、1,000人もの人たちを喜ばすことはできない」

 

お茶汲みは大事な仕事、勉強であることをこの時にわかったとのことでした。

 

 

技術を磨くだけではなく、それ以前に人間を磨くことが大事なのは会社組織でも当てはまるのではないでしょうか。

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