先月末になりますが、私が6年前に卒業した名古屋商工会議所若鯱会のグループ例会で講師を務めさせていただきました。講演のタイトルは『知識を知恵にするための雑相　～報連相ではイノベーションは起こせない～』。20名以上の若手経営者が参加され、会場はテーブルを外して動き回って参加者同士が対話をできるように幾つかのエクササイズを交えながら、職場で必要なコミュニケーションについてお話させてもらいました。

私が在籍していたのは約7年間でしたが月1回のグループ例会にほぼ参加し、グループだけでなく委員会活動やサークル活動にも積極的に参加し、多くの経営者とつながることができ、私の財産となっています。また、こうやって後輩から声をかけてもらえるのもありがたいことです。当時を振り返ると、例会後の懇親会(酒宴)では他愛もない話をし、その場を楽しんだりお互いの距離を縮めたりしましたが、意外と仕事、経営の話はなかなかしないものでした。せっかくの場なので若手経営者の皆さんには経営者同士で雑相を大いにやっていただき、そこでひらめいたアイデアやいろんな考え方・情報を取り入れていっていただきたいものです。

講演が終わってからグループリーダーや参加者からは「いろんなエクササイズをやったせいなのか、懇親会の雰囲気がいつもよりもよくなり盛り上がっている」という声をいただきました。やはり相手を認めていることを口に出して表したり、ちょっとした悩みをただ黙って聞いてもらえるというだけでも心理的安全性が高まり、会話や対話がスムーズにいくようです。