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組織開発|心理的安全性の高いチームは学習を促進する

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組織開発|心理的安全性の高いチームは学習を促進する

組織開発|心理的安全性の高いチームは学習を促進する

2023/07/13

心理的安全性。もはや組織開発のコーチングを提供している私から言うまでもなく、コーチングを導入しようとご相談にいらっしゃる企業の経営者や人材育成担当者からその言葉を耳にします。それほどコロナ禍で機能する組織には心理的安全性が必要であることを認知されたということでしょう。

 

心理的安全性とは

2016年2月のニューヨークタイムズで「Googleが大規模調査を行った結果、効果的なチームには心理的安全性が重要という結論に」と記事になったことが注目されるきっかけでした。そして心理的安全性が高いチームの特徴は、①離職率が低い ②収益性が高い ③多様なアイデアを活用できる ④「効果的に働く」とマネージャーから評価される機会が2倍多い ということでした。

 

Googleの調査でその他に興味深かったのは、「誰がチームのメンバーであるか」よりも「チームがどのように協力しているか」が大事であるということです。Project Aristotle by Google(効果的なチームとは何かを探るために2012年から行われていたプロジェクト)は効果的なチームを、①マネージャーによるチームの評価 ②チームリーダーによるチームの評価 ③チームメンバーによるチームの評価 ④四半期ごとの売上目標に対する成績 の4つで計測しました。その結果や相関などを分析したところ、効果的なチームが機能する大事な5つの要素がわかりました。

 

<効果的なチームに必要な5つの要素>

1)心理的安全性(サイコロジカル・セーフティー)…チームメンバーがリスクを取ることを安全だと感じ、お互いに対して弱い部分もさらけ出すことができる

2)相互信頼…チームメンバーが他のメンバーが仕事を高いクオリティで時間内に仕上げてくれると感じている

3)構造と明確さ…チームの役割、計画、目標が明確になっている

4)仕事の意味…チームメンバーは仕事が自分にとって意味があると感じている

5)インパクト…チームメンバーは自分の仕事について、意義があり良い変化を生むものだと思っている

 

注目すべき点は1)にある‘リスク’という言葉です。このリスクは主に対人関係のリスクのことを意味していますが、どんなリスクがあるのでしょうか?

 

<対人関係のリスク例>

・場の空気を壊しそう

・空気が読めないと思われそう

・面倒だと思われたくない

・嫌われたくない

・間違ったことを言っていると思われたくない

・仕事ができないと思われたくない

・モノを知らないと思われたくない

 

主体的に仕事に携わっている人ほどチームや組織が持続的成長をし企業として利益をもたらすことを考え、今のやり方に疑問を呈したり、ミスを指摘したり、インシデントの報告をするなどのネガティブな指摘・提案をした方がいいと思うことが多々あると思います。しかし頭をよぎるのが上記のリスク例などです。ネガティブな指摘・提案は改善のヒントとなることが少なくなく、緊急事態になる前に本当は共有すべき事項です。だからこそそんなときに重要なのが心理的安全性なのです。

 

 

 

心理的安全性の高いチームとは

上記から、対人リスクを感じることなく学習できるチームでありパフォーマンスを上げられるのが心理的安全性の高いチームと言えます。チームの一人一人がそんなチームになるにはまず思い込み(ビリーフ)を書き換えることです。ビリーフとはその人が「~べき」「~のはず」と思い込んでいることであり、行動指針や判断基準となっているものです。コーチングでは目標達成のアクションプランを考える前に、その人のビリーフが思考・行動の障害になっていないか、なっていたら書き換えるというアプローチをとることがあります。

 

<思い込み(ビリーフ)を書き換える>

・わからないことや知らないことがあってはいけない→わからないことや知らないことがあるのは当たり前である

・ミスは絶対に起きてはならない→人間だから気を付けていてもミスが起こることは自然なことである

・意見の対立は避けるべきである→意見の対立があることを前提とする

・問題やトラブルを起こしてはならない→問題やトラブルは起きるものである

 

心理的安全性の出発点は、日頃のコミュニケーションが大事である以上にチームや組織全体がネガティブなことがないことや起こらないことが前提ではなく、それが自然なことと受け止めてチームで扱っていける風土を作っていくことです。

 

<学習を促進するチームメンバーの姿勢>

・各メンバーが自分の意見・主張を持っている

・自分の意見をチームに表明で木、相手の意見に対して違う意見がある場合も、その意見を伝えられる

・お互いの意見の相違があることを自然なことと受け止め、組織の目標達成に向けて合理的な選択をした上で話し合いができる

・相手の意見を否定したとしても、そのことで対人関係が悪くなったり、評価が下げられたり、人格的な攻撃を受けることがない

 

<○○しても安全なチーム>

・自由に意見を言ってもOK!

・困っているから助けてほしいと言ってもOK!

・できないと正直に言ってもOK!

・個性を発揮してもOK!

・新しいことに挑戦してもOK!

・間違ったことを言ってもOK!

・わからないと言ってもOK!

・それおかしくないですか?と言ってもOK!

 

あなたはどんな安全なチームにしていきたいですか?

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